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「ここでしか手に入らない」をつくる。商品軸で差別化する経営戦略

“うちの商品が選ばれる理由って、なんだろう?”

入社してしばらく経つと、自社の商品やサービスを「売る」「紹介する」「支える」立場として、改めてそんな疑問を持つ瞬間があるかもしれません。

お客様が選んでくれるのは、価格が安いから?対応が早いから?それとも、他にはない“品質”や“技術力”があるから?企業が長く選ばれ続けるためには、スピードや価格といった「手軽さ」だけでなく、“中身そのものの力”を磨くことが欠かせません。

「商品軸」=高品質・最新技術で差別化する戦略を、わかりやすく解説します。

「自社の商品が選ばれる理由を言語化できる人」になることは、どんな職種でも大きな強みになります。ぜひ、自分の仕事の意味をもう一段深く理解するきっかけにしてください。

3つの差別化軸とは

3つの差別化戦略

前回のブログでもご紹介いたしましたが、経営における差別化軸は大きく分けて3つに分かれています。

1)手軽軸:他社よりも「早い、安い、便利」で差別化する

2)商品軸:他社よりも「高品質、最新技術」で差別化する

3)密着軸:他社よりも「個別ニーズに応える」ことで差別化する

自社の経営方針を見直すだけでなく、今後の対策として、社員の方針を統一させるため非常に重要なカギとなります。

この3つの差別化軸の中で、今回は手軽軸について詳しく解説していきます。

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商品軸とは?“中身で勝つ”ための考え方

「商品軸」の戦略とは、他社には真似しにくい品質・技術・デザイン・体験で選ばれることを目指す経営です。手軽軸(早い・安い・便利)が“スピードや価格の価値”を提供するのに対して、商品軸は“プロダクトそのものの完成度”で勝負します。

設備投資は「最新化」、人事・組織は開発部門が自由に動ける環境が鍵。研究の時間と資金を確保し、磨き込みを続けることで、価格以外の価値で選ばれやすく、価格競争に巻き込まれにくくなります。

商品軸の代表例

青山・表参道のカリスマ美容師サロン

短時間・低価格のサロンとは対照的に、1人に時間をかけ、デザインと技術を高めた施術で評価を得ています。お客様は“安さ”ではなく“ここでしか体験できない仕上がり”に価値を感じています。

ラーメン二郎の“唯一無二”

極太麺、独特の量感、味、店ごとの個性、そして暗黙のルール。これらが「二郎というブランド」を形成し、行列が行列を呼ぶ状態をつくっています。代替が効かない「ここだけ」の体験が商品軸の力です。

Apple(アップル)

スペック競争に埋もれず、ハード・ソフト・デザイン・EC・店舗が一体化した体験でファンを惹きつけます。シンプルで直感的な使い心地は、“品質×体験”の完成度から生まれています。

商品軸を支える3つの経営構造

商品軸は「いいものを作るぞ!」だけでは成立しません。組織の仕組みづくりが重要です。

1.研究・開発への投資(時間と資金の確保)

最新技術のキャッチアップ、試作の反復、検証のための時間を確保します。若手も“試して学ぶ”サイクルに早く乗ることが成長の近道です。

POINT

研究費は「コスト」ではなく「未来のブランドへの投資」という考え方に組織全体で切り替える。

2.品質管理と一貫性(ブランドを落とさない仕組み)

材料・工程・検査・リリース基準などを整え、品質のバラつきを極小化します。どの現場でも同じ水準を出せる状態が「信頼」を生みます。

POINT

短期のコストより長期の信頼を優先する意思決定をルール化する。

3.ストーリーとデザイン(感情価値の設計)

“なぜこの商品を作っているのか”“どんな課題を解決したいのか”。背景の物語とビジュアルの統一感が、商品に意味と誇りを与えます。

POINT

商品ページやパンフレットは機能・仕様+背景(なぜ)で構成。写真・動画・コピーの統一で一貫性を見せる。

メリットとリスク

  • メリット
    価格競争に巻き込まれにくい/ブランドの積み上げが効く/ファン・リピートを生みやすい
  • リスク
    開発コストが高い/成果に時間がかかる/硬直化に注意(市場の変化へ柔軟に)

商品軸の“見るべきポイント”

  • 価格の理由を説明できるか
    素材・工数・検査・保証など、値付けの根拠を語ろう。
  • 競合との決定的な違いは何か
    機能・体験・アフターのどこで勝つか、1つに絞って強くする。
  • 「つくり手の視点」から「使い手の体験」へ
    性能が“どう嬉しいのか”に翻訳する練習を。
  • 改善の仮説→小さく検証
    提案はスモールスタートで。計測→学び→改良のループを回す。

商品軸 × WEB:品質を“伝わる”に変える

WEBは商品軸と相性抜群。品質や技術の価値を、体験として可視化できます。

  • 高解像度の写真・動画で質感や工程を見せる(マクロ写真、製造・施術動画)
  • 「なぜこの価格か」を図解で説明(素材・工程・検査・保証を可視化)
  • 開発ストーリー/職人・エンジニアの想いを特集化
  • 導入事例・レビューを構造化表示(課題→導入→成果)
  • ブランドトーンの統一(色・書体・コピー・写真トーン)

POINT

“良さを並べる”ではなく、「何がどう良いのか」図解・比較・事例で具体化する。

現場で使える商品軸の実践チェック

  • 競合3社の勝ちどころを1文で言える(機能/体験/価格)
  • 自社の決定的な違いを1文で言える(代替不可ポイント)
  • 「価格の理由」説明資料がある(図解1枚に集約)
  • 品質を守る基準書・検査フローが整備されている
  • 開発ストーリー/作り手の想いページがある
  • 導入事例が課題→打ち手→結果で整理されている

まとめ:商品軸は“効率”ではなく“完成度”の戦略

短期のスピードだけでなく、完成度を積み上げることで選ばれるのが商品軸。
「ここでしか手に入らない」体験を設計し、価格ではなく価値で選ばれる状態をつくりましょう。

スイッチができること

私たちスイッチは、ホームページやパンフレットを「目的達成のための手段」と捉えています。作ること自体が目的ではありません。業界を徹底分析し、基準値(当たり前)を見極めたうえで、それを超える打ち手をご提案します。

その提案は、ときに“過剰”に見えるかもしれません。しかし、それは目標達成に必要な要素だからです。予算だけを優先される場合、私たちは最適なパートナーではないかもしれません。

一方で、事前にご予算を共有いただければ、その範囲内で勝てる見せ方・伝え方に最適化したプランをご用意します。

  • 品質が“伝わる”構成・撮影ディレクション・コピー開発
  • 「なぜこの価格か」を可視化する図解・事例設計
  • 開発ストーリー/ブランドトーンを統一するデザインシステム

「どこをどう磨けば“選ばれる商品”になるのか」

「品質や技術の価値をどう伝えればよいのか」

その答えを、一緒に見つけていきませんか。あなたの企業が“選ばれる理由”を明確にすること――それが、私たちスイッチの仕事です。

この記事を書いたスタッフ

KURIBAYASHI

SUICH WEBデザイナー

KURIBAYASHI

2021年10月に2人目のWEBデザイナーとして入社。

前職は同様にHP制作会社で、デザイナーながらWEBならではの戦略やSEO対策などに意欲的で、のべ500件ほど、幅広いクライアント様を担当致しました。特に集客特化であるランディングページを得意としています。