こんにちは、スイッチスタッフです。
ホームページのリニューアルやサーバー移管に伴い、メールの再設定が各デバイスに必要となりますが、
受信設定をPOPからIMAPに切り替えて大丈夫?
サーバーを移行すると今までのメールはどうなる?
そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
メール設定は一歩間違えると、大切なメールが消えてしまったり、他の端末で見られなくなるといったトラブルにつながることもあります。
特に、複数人で1つのメールアドレスを使っている場合や、業務で使用している場合は、慎重な対応が必要です。
そんな方のために、この記事ではトラブルを回避しながら安全に設定変更・移行する方法を分かりやすくご紹介します。
なお、そもそもPOPとIMAPって何が違うの? どっちを使えばいいの?
という方は、前回の記事で「複数人でメールを使うならPOPとIMAPどっち?」というテーマで詳しく解説していますので、合わせてご覧いただくと理解が深まります。関連記事
この記事を書いたスタッフ
SUICH WEBデザイナー
KURIBAYASHI
2021年10月に2人目のWEBデザイナーとして入社。
前職は同様にHP制作会社で、デザイナーながらWEBならではの戦略やSEO対策などに意欲的で、のべ500件ほど、幅広いクライアント様を担当致しました。特に集客特化であるランディングページを得意としています。メールの送受信に使っているサーバーを変更する際は、メールアドレスそのものは同じでも、必ず再設定が必要になります。その理由は、大きく3つあります。
メールアプリ(Outlook、Thunderbird、スマホのメールアプリなど)では、「受信サーバー(POP/IMAP)」と「送信サーバー(SMTP)」の情報を指定して通信します。 サーバーを変更した場合、この接続先のアドレスやポート番号、認証方式が新しいサーバーに合わせて変わるため、それに応じて設定を更新しなければなりません。
新しいサーバーでは、パスワードのルールが異なる場合があります。 そのため、サーバー提供元から指定された情報に従って、改めてメールアカウントを登録し直す必要があります。
IMAPであれば「サーバー上に保存されたメールデータ」にアクセスする形式ですが、サーバーが変わると新サーバー上には過去メールが存在しない状態になります。 この状態で設定を切り替えると、過去メールが表示されない・消えたように見えるといった混乱が起こることがあります。
そのため、サーバー切り替え前に、
などを行い、その後に新しい設定でアカウントを再登録することが重要です。
補足:メールアドレスが同じでも「サーバー」が変わると別物と認識される
これは、「同じ住所に住んでいても、引っ越したあとは郵便ポストの中身が空」というのと同じです。 メールアドレス(見た目)は変わっていなくても、中身の保存場所(メールサーバー)はまったく別物。 そのため、設定をやり直さないとメールの送受信ができなくなるのです。
続いては、こうした再設定の際に特に注意すべき「POPとIMAPの切り替えに潜むリスク」について、具体的な事例を交えて解説します。
項目 | IMAP | POP |
---|---|---|
メールの保存先 | サーバー | 各端末 |
複数端末の同期 | 可 | 不可 (端末ごとに独立) |
過去メールの見え方 | サーバーと同期 | ダウンロードした端末のみ |
サーバー負荷 | 重い | 軽い ※設定により |
この違いにより、IMAPとPOPを切り替えると、他端末やサーバー上での一貫したメール確認ができなくなります。こちらを踏まえて、それぞれどのような手順で移行するかをご紹介します。
POPからPOPの場合、ほとんどがメールサーバー設定を変更するだけですが、現在の設定からそのまま上書きしてしまうと、移行後に過去のメールが見られない・メールが届かないなどのトラブルが発生しがちです。
POP特有の「メールを端末に保存し、サーバーから削除する」性質を理解したうえで、事前準備と手順をしっかり踏むことが重要です。
1)現在のPOP設定で、過去メールをローカルにバックアップ
2)新しいサーバーのアカウント情報を確認
3)新サーバーのPOPアカウントを追加・設定
4)旧メールを必要に応じて移行(コピー)
5)旧アカウントを削除 or 非表示にして運用開始
IMAPは「メールをサーバー上で管理する」仕組みであるため、過去メールの共有性や端末の連携性が高い一方で、サーバー切り替え時には”中身の移行”が必須です。
サーバー変更だけでは、新しいサーバー側には過去メールが存在しないため、何も表示されません。 そのため、サーバー間のデータコピー(移行)作業が不可欠です。
1)旧IMAPサーバーのメールをすべて確認・バックアップ
2)新しいIMAPアカウントの設定情報を取得
3)メールソフトに旧・新のIMAPアカウントを“同時設定”
4)フォルダ単位でドラッグ&ドロップでコピー
5)コピー完了後、旧アカウントを削除して移行完了
注意点
メールのサーバー移行や運用ルールの変更に伴い、「これまでPOPで運用していたメール設定をIMAPに切り替える」という場面は珍しくありません。 ですがこの切り替えには、正しい手順を踏まないと“過去のメールが消える”などの大きなリスクがあることを理解しておく必要があります。
POP設定では、メールをサーバーから端末(パソコン・スマホなど)にダウンロードして保存するのが基本です。 多くの場合、サーバー上のメールは受信と同時に削除されてしまうため、別の端末で同じメールを見ようとしても見られません。
ここの状態でIMAP設定に切り替えると、「サーバーには過去のメールがない → IMAP上でも見られない」という状態になります。
POPでも「サーバーに○日間残す」設定をしていた場合、一時的にサーバー上にメールが残っている可能性はあります。 ですがこれはあくまで一時的な保管で、期間を過ぎれば自動的に削除されます。
また、手動でサーバー上のメールを整理したり、別の端末がPOPで接続していて削除されてしまうケースもあるため、サーバー上に過去メールが残っているとは限りません。
IMAPに変更してメールアカウントを再設定した後、「今までのメールが表示されない!」と慌てる方が多いですが、これは正常な挙動です。 なぜなら、IMAPは“サーバー上にあるメール”のみを同期する仕組みだからです。 つまり、過去のPOPメールをIMAPアカウントへ手動で移動しなければならないということです。
この状態でIMAP設定に切り替えると、「サーバーには過去のメールがない → IMAP上でも見られない」という状態になります。
POPでも「サーバーに○日間残す」設定をしていた場合、一時的にサーバー上にメールが残っている可能性はあります。 ですがこれはあくまで一時的な保管で、期間を過ぎれば自動的に削除されます。
POINT
手動でサーバー上のメールを整理したり、別の端末がPOPで接続していて削除されてしまうケースもあるため、サーバー上に過去メールが残っているとは限りません。
IMAPに変更してメールアカウントを再設定した後、「今までのメールが表示されない!」と慌てる方が多いですが、これは正常な挙動です。 なぜなら、IMAPは“サーバー上にあるメール”のみを同期する仕組みだからです。
POINT
過去のPOPメールをIMAPアカウントへ手動で移動しなければならないということです。
最も確実な方法は以下のとおりです。
OutlookやThunderbirdなど対応ソフトを使えば、同時に2つのアカウントを設定可能。
フォルダごと移動も可能。IMAP側のフォルダ構成に合わせて整理。
注意点
IMAPからPOPへの切り替えは一見シンプルに思えますが、切り替えた後に「メールが消えた」「他の端末で見られない」などのトラブルが起こるリスクもあります。
ここでは、切り替える前に知っておくべき注意点と、具体的な設定手順を解説します。
メールソフトで「すべてのメールをローカルフォルダにコピー」
pstファイル(Outlookなど)のエクスポート機能を使ってバックアップ
Thunderbirdなどのメールソフトで「ローカルフォルダへ移動」
注意点
本記事では、メールを複数人で運用する際に知っておきたい「POPとIMAPの違い」から、メールサーバー移行時の再設定や移行手順について詳しく解説しました。
このように、メールは日々の業務に直結する重要なインフラです。だからこそ、移行時の手順や設定の選択には慎重さと正しい知識が求められます。
メール設定やサーバー移行は、トラブルが発生してからの対応では遅すぎることがほとんどです。
「今の運用方法で問題ないのか不安…」
「別会社に移行したいが設定方法がわからない」
「過去メールを残したまま、安全に移行したい」
このようなご相談がある場合は、株式会社スイッチまでぜひお気軽にご相談ください。 お客様のメール環境に最適なプランと運用方法をご提案いたします。