こんにちは、SUICHスタッフです。
調べものといえば「ググる」が当たり前と思っていませんか?
Google検索で何でも解決してきた世代なので、分からないことがあれば、真っ先にググっています。
ですが最近の若い子たちには「ググる」って言葉自体が通じないと聞き、思わず「えっ!?」と驚いてしまいました。
代わりに、YouTubeやInstagram、TikTokといったSNSでサクッと検索するのが主流なんですよね。
私は使い分けて活用していますが、何故こんな風に変わってきてるんだろう?と疑問が生まれました。 そこには情報を得る方法が時代とともに進化してきた結果、コンテンツを生成する側にも見る側にも双方にメリットがあり、なるべくしてなったという背景があります。 さらにこの裏側には企業なら永遠の課題である「SEO対策」が潜んでいたのです。
今回はそんな「情報収集の歴史」を振り返りながら、SNS検索にシフトしている理由を解説しながら、若い世代に向けた理想的な集客方法について、WEB制作会社として企画や提案も手がけるデザイナーの視点からお話しいたします。
この記事を書いたスタッフ
SUICH WEBデザイナー
KURIBAYASHI
2021年10月に2人目のWEBデザイナーとして入社。
前職は同様にHP制作会社で、デザイナーながらWEBならではの戦略やSEO対策などに意欲的で、のべ500件ほど、幅広いクライアント様を担当致しました。特に集客特化であるランディングページを得意としています。平成初期までにおける情報収集の主な手段は、本や新聞、雑誌といった紙媒体を活用する方法でした。
これらの媒体では、専門の記者や編集者が現地取材や関係者へのインタビューを通じて集めた 情報がまとめられたものが本や雑誌、新聞などの媒体で読者に提供されていました。
記者たちは膨大な時間をかけて信頼性の高いデータや事実を確認し、これを分かりやすく整理して記事として発信。
読者は自分で直接情報を取りに行かずとも、こうしたプロセスを経た情報を紙面を通じて得ることが一般的でした。
また、この時代の情報は紙媒体の特性上、即時性よりも正確性や深い分析に重点が置かれ、 情報を得るためには紙媒体を購読し、定期的に目を通すことが求められていたのが特徴です。
パソコンや携帯電話が一般家庭にも普及し、インターネットの拡大によって、誰もが24時間いつでも情報を発信できる時代を迎えました。この流れから、紙媒体からインターネットへと徐々に移行してきましたが、その背景にはいくつかの明確な挙げられます。
インターネットの最大の強みは、リアルタイムで情報を更新でき、即時にアクセスできる点です。最新のニュースや出来事をいち早く把握できるようになり、社会全体でスピード感を加速させました。
またインターネットは多様な情報を、さまざまな視点から簡単に取得できる環境を提供します。紙面では限られた情報しか得られませんでしたが、ネットでは地理的制限や時差もなく、公開されているものであれば企業個人関係無く、閲覧することが可能です。
個々の興味や関心に合った情報が細分化され、ユーザー自身に最適な情報を、効率よく知ることだけでなく、発信が容易に出来るようになったのも大きな特徴です。
これにより、情報をただ受け取るだけでなく、簡単に発信・共有・拡散でき、SNSをはじめとする多様なコミュニティが形成され、意見交換や議論が活発に行われるようになりました。関連情報を横断的に探索できる一方で、誤情報の拡散という課題が浮き彫りとなり、いかに正確な情報を取捨選択できるか、情報リテラシーの重要性が高まっています。
これらの要素が重なり合い、紙媒体に代わりインターネットが情報収集の主流となったのです。
加えて、働き方の変化とともに、記者もフリーランスとして活動することも増え、自身の記事をオンラインで公開するケースが増加、「情報=スピード」が重視される現代ならではの価値観を象徴する時代となりました。
インターネットでの情報収集は、従来のGoogleやYahoo!などの検索エンジン中心から、SNSやYouTubeなどのプラットフォームへと移行しつつあります。こうしたプラットフォームを利用するユーザーが増加し、検索エンジンを超える勢いを見せており、2006年のユーキャン新語・流行語大賞ノミネートもされたググるが通じなくなってきている背景には、激化するSEO対策や、大量生産されるコンテンツの影響があると考えられます。
平成後期から令和にかけて、SNSや動画配信サイトを従来の検索エンジンの使い方がされ始めてきたのは、インターネット検索に対する信頼性や利便性の変化が大きな要因です。
激化するSEO対策や検索エンジン向けに最適化されたぷてちがWEBサイトの増加により、どこも同じような構成でありきたりなページばかりになってしまい、結果「本当に知りたい情報」にたどり着くまで時間がかかるケースが目立つようになりました。
例として、HP制作と検索してみると以下のような検索結果が表示されます。
(検索結果の画像を表示:似たり寄ったりの情報サイトばかりで怪しい。)
おすすめサイト一覧ばかりで、これだ!と思えるページに辿り着けません。このようなものばかりが上位表示されてしまい、
一方、SNSや動画配信サイトでは、視覚的に訴える画像や動画が多く、直感的に情報を消費できる点が支持されています。
(Instagramのイメージを使用) 例)もっちりしたパンケーキが食べたい!
さらに、SNSは一般の個人が簡単に情報を発信できるプラットフォームであるため、企業の宣伝に左右されにくい率直な意見や体験談に触れられる点も大きな魅力です。
このような利便性や信頼性の変化が、SNSや動画サイトを情報収集の主流へと押し上げています。
SNSを使った検索は、特定の情報をサクッと見つけるのに便利で、いろんな情報源をカバーしています。
さらに誰でも自由に体験や意見、感想を書き込めるので、企業に影響されない「本音の意見」を知りたい人と、自分の体験をシェアしたい人がお互いを補い合っています。それぞれのニーズに応えられるのがSNSの魅力です。
しかし、SNSによる情報収集も永遠に主流であり続ける保証はありません。AI技術の進化が加速する中、SNS検索すらAIに取って代わられる日は近いと見込んでいます。
例えば、AIチャットボットがユーザーの質問に瞬時に答え、SNS上の膨大な投稿から最適な情報を抽出して提示する未来。
既に、InstagramやTwitterのアルゴリズムもAIによって最適化されており、ユーザーの好みに合ったコンテンツが自動的に表示される仕組みが浸透しています。
この先、AIがさらに進化すれば、「自分で検索する」という行為自体が減少し、必要な情報が自動的に届けられる時代が到来するかもしれません。そうなれば、若者がSNSを使う理由もまた変化し、新たな情報収集の形が生まれることでしょう。
AIの進化やSNSの普及により、若者の情報収集の方法は多様化しています。Google検索は依然として強力なツールですが、若者がSNSを積極的に活用する背景には、リアルタイム性や印象操作の無い信頼できるコミュニティからの情報取得が求められています。
このトレンドを無視し、従来のSEOやGoogle頼みの集客に固執していては、若年層の心をつかむのは難しくなるでしょう。
若者をターゲットにした集客を成功させるには、以下のような多角的なアプローチが不可欠です。
Instagramのリールやストーリーズ、TikTokの短尺動画、Twitterのリアルタイム投稿など、プラットフォームごとに若者のエンゲージメントが高いコンテンツ形式を活用。ビジュアルやエンタメ性を重視した情報発信が効果的です。
若者は信頼できる人物やコミュニティからの情報を重視します。インフルエンサーとのコラボレーションや、ユーザー参加型のキャンペーンを通じて、ブランドの認知度を高めましょう。
AIを活用してユーザーの興味や行動に基づいたコンテンツを提案することで、SNS上でのエンゲージメントを向上。たとえば、AIが分析したデータをもとにターゲット層に最適な広告を配信する手法が有効です。
Googleだけでなく、YouTubeやPinterest、さらにはAIチャットボットや音声検索など、若者が利用する多様な検索チャネルに対応したコンテンツ戦略を構築することが重要です。
若者をターゲットにした集客では、単なる商品紹介やサービス説明では目が肥えているため注目を集めにくい時代です。
SNSで育った若者は、個人の意見を知る機会が多く、比較することに慣れているため、ストーリー性や感情に訴える独自コンテンツに強く反応します。
これを利用して、ブランドの価値観やミッションを伝える「ブランドストーリー」を若者向けコンテンツとして提示出来れば、SNSでの拡散力を最大化し、Google検索依存からの脱却を図る強力なツールとなるでしょう。
実際にその例をいくつか挙げていきます。
若者の注意力は短く、TikTokやInstagramリールのような短尺動画が主流です。ブランドストーリー動画は以下のように設計しましょう。
若者は社会問題や個性、自己実現に敏感です。以下のテーマを取り入れると共感を得やすくなります。
ブランドストーリーは、SNSでのシェアやバズを狙う設計が重要です。
AI技術を活用し、ターゲット層に最適化して届けましょう。
ブランドストーリーは、若者の感情に響き、SNSで自然に拡散されるコンテンツとして、集客に革新をもたらします。Google検索に頼るだけでなく、AIやSNSの力を活用して若者との接点を増やすことで、ブランドは時代に取り残されることなく、彼らのライフスタイルに自然と溶け込む存在になれるでしょう。
こうしたトレンドを的確に捉えた上で、戦略的に対策を講じることが求められます。ブランディングやブランドストーリー戦略に関するご相談は、ぜひスイッチまでお気軽にお問い合わせください。