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テンプレート活用の注意点Guide
テンプレートを賢く使いこなすための、
判断のポイントをまとめました。
実際にテンプレートを使う際に、多くの方が見落としがちな注意点を解説します。使えば安いという認識は必ずしも正しくありません。
その理由に加えて、テンプレートを選んだ場合に競合と戦い続けるためには何が必要かも、具体的に掘り下げます。
テンプレートと聞くと、=制作費が大幅に下がるんでしょ?という認識が一般的ではないでしょうか。この認識は半分正解で、半分は誤解です。
テンプレート自体の費用(購入費・月額利用料)は確かに安いです。しかし制作会社にテンプレートベースでの制作を依頼する場合、支払う費用はテンプレートのコストだけではありません。
テンプレートそのものの費用
無料テンプレートを使う場合はゼロですが、デザイン品質が高い有料テンプレートを使う場合は、数千円〜数万円の購入費用またはランニングコスト(月額・年額)が発生します。WordPressの有料テーマであれば買い切りで1〜2万円程度、STUDIOやWixのような月額サービスであれば毎月のコストとして積み重なります。
制作会社のノウハウ・作業費用
テンプレートを使うからといって、制作会社の作業がなくなるわけではありません。テンプレートの選定・カスタマイズ・テキストや画像の流し込み・スマートフォン対応の確認・公開作業──これらすべてに制作会社のスタッフの時間と技術が使われます。
つまりテンプレートを使う=制作費がほぼゼロになるということはなく、削減されるのはあくまでゼロからデザインを設計する工程の費用だけです。ディレクション・構成設計・カスタマイズ・テスト・公開といった工程の費用は、テンプレートを使っても発生します。
制作会社にテンプレートベースで依頼した場合の費用感は、フルオーダーと比べて3割〜5割程度安くなるというイメージが実態に近いです。「10分の1になる」「数万円で作れる」という期待値で依頼すると、見積もりを見て驚くことになります。テンプレートを選んだとしても、制作会社に依頼する以上、一定の費用は必ずかかるという前提で予算を考えましょう。
テンプレートを使うと一言で言っても、どのテンプレートを選ぶかという判断には、制作会社の経験とノウハウが不可欠です。
前のページで紹介したサービスだけでも複数あり、さらにそれぞれのサービス内に数十〜数百のテンプレートが存在します。その中から自社の業種・ターゲット・目的・将来的な拡張計画に合ったテンプレートを選ぶには、以下のような専門的な判断が必要です。
これらを適切に判断できるのは、複数のテンプレートを実際に扱ってきた経験があるからです。テンプレートを使うこと自体は安価でも、どのテンプレートを・どのように使うかという選定と判断のプロセスに、制作会社のノウハウと価値があります。
テンプレートの費用の安さだけを優先して、実績の少ない制作者や知識のない状態での自作を選ぶと、以下のような問題が起きやすくなります。
こうした問題が起きた後の修正・作り直しのコストは、最初からきちんとした形で作った場合よりも高くつくケースがほとんどです。テンプレートを選ぶ際も、誰が・どのような知識と経験に基づいて選定・導入するかを意識することが重要です。
テンプレートを使う上で、費用よりも本質的な問題があります。それは、同じテンプレートがライバル企業にも使えるという点です。
人気のテンプレートは、当然ながら多くの事業者が使っています。同業他社が同じテンプレートを使っていた場合、訪問者の目にはどこかで見たサイトとして映ります。配色やロゴが違っても、ページの構造・メニューの位置・セクションの並び方が同じであれば、無意識のうちに似たような会社という印象を与えます。
これは単に見た目が似ているという問題にとどまりません。差別化できていないサイトは、競合と並べて比較されたとき、価格や条件だけで判断されやすくなります。デザインでこの会社は違うという印象を与えられないと、選ばれる理由の一つが最初から失われている状態です。
美容室・整骨院・飲食店・不動産・学習塾など、同業他社が地域内に複数存在する業種では、デザインによる第一印象の差別化が集客の入口になります。これらの業種でテンプレートをそのまま使うことは、その入口を自ら平均化しているとも言えます。
「地域でトップになりたい」「特定のライバル企業に勝ちたい」という明確な競争意識がある場合、テンプレートで作られたサイトでその目標を達成するのは難しいと考えておいた方が現実的です。
デザインはブランドの顔です。競合に勝つためのブランド構築を目指すなら、フルオーダーのデザインに投資することが、長期的には最も費用対効果の高い選択になります。
とはいえ、現実的な予算の制約の中でテンプレートを選ばざるを得ないケースもあります。その場合に、差別化を維持するために必要なことがあります。
テンプレートによるデザインの均一化を補う最も有効な手段は、コンテンツの差別化です。どれだけ同じテンプレートを使っていても、サイト内に蓄積されたコンテンツの量・質・独自性は、他社が簡単に真似できるものではありません。具体的には以下のようなコンテンツを継続的に発信していくことが有効です。
テンプレートを使っているサイトの中でも、写真の質が突出して高いサイトは一目で違うなという印象を与えます。スタッフ・施設・商品・施工事例などの写真をプロのカメラマンに依頼するだけで、同じテンプレートを使った他社サイトとの差は歴然とします。
テンプレートでコストを抑えた分を写真撮影に投資するという考え方は、費用対効果として非常に合理的です。
テンプレートを使ったサイトは、公開したまま放置すると陳腐化が早い傾向があります。同じテンプレートを使う事業者が増えれば増えるほど、そのテンプレートの見飽きた感が増していきます。
半年〜1年に一度は自社サイトを見直し、コンテンツの追加・写真の更新・テキストの改善を行うことで、テンプレートを使いながらも更新されている・活きているサイトという印象を維持できます。
テンプレートの利用を検討している場合、以下の項目を確認してから決断しましょう。
テンプレートを使うことは、決して間違いではありません。しかし、テンプレートで作ったサイトを完成品として放置することには問題があります。
テンプレートは、ホームページとしての最低限の形を整えるためのスタート地点です。そこからオリジナルコンテンツの蓄積・写真の充実・定期的な更新・ターゲットに響く文章の磨き上げを続けることで、初めてテンプレートが使えるサイトとして機能し始めます。
テンプレートを選ぶことで節約できた費用・時間・労力を、コンテンツと写真に再投資し続けることが、テンプレートを選んだ場合の唯一の正しい戦略です。
テンプレートとフルオーダー、どちらが自社に合っているかを判断するためには、「どんな競合と戦っているか」「サイトで何を達成したいか」「公開後にどこまで運用に関われるか」という3点を整理した上でご相談いただくのがスムーズです。スイッチではテンプレートベースのプランとフルオーダープランの両方をご用意しており、目的と予算に合わせた最適な選択肢をご提案しています。