ホームページ制作ガイド
自社運用の基礎知識Guide
更新・管理・トラブル対応まで、
運用の基本を押さえましょう。
ホームページは作って終わりではありません。公開してからの運用こそが、ホームページを成果につなげるための本番です。
このページでは、ホームページを自社で運用していくうえで最低限知っておきたい基礎知識と、見落としがちな注意点を整理していきます。
ホームページの運用と聞くと、ブログを書くことをイメージする方が多いかもしれません。もちろんそれも運用の一部ですが、実際にはもっと幅広い作業が含まれます。大きく分けると、次の3つの領域があります。
コンテンツの更新
お知らせの投稿、ブログ記事の追加、サービス内容や料金の変更、スタッフ紹介の追加・修正など、ホームページに掲載している情報を最新の状態に保つ作業です。
技術的な保守・管理
CMSやプラグインのアップデート、サーバーの管理、バックアップの取得、セキュリティ対策など、ホームページを安全に動かし続けるための裏側の作業です。
改善・分析
アクセス状況を確認して、どのページがよく見られているのか、問い合わせにつながっているのかなどを把握し、必要に応じてページの内容や構成を見直す作業です。
自社運用といっても、これらすべてを自社でおこなう必要はありません。コンテンツの更新は自社で、技術的な保守は制作会社にといった分担をしているケースがむしろ一般的です。
自社運用で最も頻度が高いのがコンテンツの更新です。ここでいくつかの基本をお伝えします。
誰でもできるからと担当を決めずにいると、結局誰も更新しないまま放置されるケースが非常に多く見られます。メインの担当者を1名決め、可能であればサブ担当も設定しておくと安心です。
週に1回お知らせを更新する・月に2本ブログ記事を公開するなど、無理のない範囲でルールを決めておきましょう。高い目標を掲げて3か月で止まってしまうよりも、月に1回でも継続できる方がはるかに効果的です。
営業時間の変更、終了したキャンペーンの情報、退職したスタッフの紹介ページなど、古い情報がそのまま残っていると、訪問者に不信感を与えてしまいます。少なくとも3か月に1回は、主要なページの内容が現状と合っているかチェックする習慣をつけましょう。
スマートフォンで撮影した写真をそのままアップロードすると、ファイルサイズが大きすぎてページの表示速度が遅くなることがあります。アップロード前に画像を適切なサイズに縮小する習慣をつけておくと、快適なサイト表示を維持できます。目安として、横幅は1200〜1600ピクセル程度あれば十分なケースがほとんどです。
コンテンツの更新と違い、技術的な保守は目に見えにくい作業です。しかし、ここを怠ると思わぬトラブルにつながることがあります。
特にWordPressを利用している場合、WordPress本体やプラグインのアップデートが定期的に配信されます。これらのアップデートには、機能の改善だけでなくセキュリティ上の脆弱性の修正が含まれていることも多いため、放置するのは危険です。
アップデートによってデザインが崩れたり、一部の機能が動かなくなったりすることもまれにあります。アップデート前にはバックアップを取っておくことが大切です。
ホームページのデータは、サーバーの障害、操作ミス、不正アクセスなどさまざまな原因で失われる可能性があります。定期的にバックアップを取得しておけば、万が一のときにも復旧が可能です。
クラウド型のCMSではサービス側がバックアップを管理しているケースもありますが、インストール型のWordPressでは自分でバックアップの仕組みを用意する必要があります。
ホームページのURLがhttps://で始まっている状態がSSL対応済みの状態です。これはホームページと訪問者の間の通信を暗号化し、情報を保護するための仕組みです。SSL証明書には有効期限があり、期限が切れるとブラウザに警告が表示されてしまいます。サーバーやサービスの設定によっては自動更新されますが、念のため確認しておきましょう。
ドメイン(ホームページのアドレス)やレンタルサーバーは、多くの場合年単位での契約更新が必要です。更新を忘れてしまうと、ホームページが突然表示されなくなるという事態に陥ります。契約の更新時期をカレンダーに登録しておく、自動更新に設定しておくなどの対策が有効です。
ホームページを公開したあと、実際にどれくらいの人が見ているのか、どのページがよく見られているのかを把握するために、アクセス解析ツールを活用しましょう。
最も広く使われているのは、Googleが無料で提供しているGoogleアナリティクスです。導入には初期設定が必要ですが、制作会社に依頼すれば公開時に設定してもらえるのが一般的です。
最初から高度な分析をする必要はありません。まずは以下の基本的な数値を月に1回チェックするだけでも、ホームページの状態を把握する大きな手がかりになります。
| 指標 | 見方のポイント |
|---|---|
| ユーザー数 | ホームページを訪れた人の数。増減の傾向を見る |
| ページビュー数 | ページが表示された回数。どのページがよく見られているかがわかる |
| 流入経路 | 検索エンジンから来たのか、SNSから来たのかなど、訪問者がどこからたどり着いたかがわかる |
| よく見られているページ | どの情報に関心が集まっているかがわかり、今後の更新の優先順位を決める参考になる |
ホームページが不正アクセスを受けると、内容を改ざんされたり、訪問者の個人情報が漏えいしたりするリスクがあります。規模の大小にかかわらず、どのホームページにも対策は必要です。最低限意識しておきたいポイントをまとめます。
これらの対策は特別な技術がなくてもおこなえるものばかりですが、意外と見落とされがちなポイントです。
TROUBLE
自社運用でよくあるトラブルと対処法
実際に自社で運用を始めると、いくつかのトラブルに遭遇することがあります。あらかじめ知っておくことで、慌てずに対処できるようになります。
ブラウザのキャッシュ(一時保存データ)が原因であることがほとんどです。ブラウザの更新ボタンを押すか、キャッシュをクリアすることで解決するケースが多いです。
画像のサイズや縦横比が、もともと設定されていた枠と合っていないことが原因として考えられます。アップロード前に推奨サイズを確認し、必要に応じてトリミングや縮小をおこないましょう。
パスワードを忘れた場合は、まずパスワードリセット機能を試します。それでもログインできない場合は、不正アクセスの可能性も考えられるため、早急に制作会社やサーバー会社に連絡してください。
ドメインやサーバーの契約切れ、サーバーの障害、CMSのアップデートによる不具合などが考えられます。まずはサーバー会社の障害情報を確認し、契約状況もあわせてチェックしましょう。
自分で原因が特定できない場合は、制作会社に相談するのが確実です。
ここまで読んで、やることが多くて大変そうだと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
大切なのは、すべてを自社で抱え込む必要はないということです。多くの企業や店舗では、日常的なコンテンツ更新は自社でおこない、技術的な保守やトラブル対応は制作会社に任せるという体制を取っています。
こうした運用体制を保守契約や運用サポートとして提供している制作会社も多く、月額で契約することでアップデート対応やバックアップ、トラブル時の復旧作業などを任せることができます。
自社で対応する範囲と、専門家に任せる範囲を明確にしておくことが、無理なく長くホームページを運用していくためのポイントです。
運用の進め方に不安がある場合は、制作の段階で公開後の運用をどうするかを制作会社と相談しておくことをおすすめします。スイッチでは、制作だけでなく公開後の保守・運用サポートまで一貫して対応していますので、お気軽にご相談ください。